平成22年2月9日

横面打ち。単純な動きなのですが、なかなか難しい部分もあります。入り身は腰から行って、上半身からは動き出さない事。内捌きの場合、姿勢を良くして、腰をやや落とし、入り身をしながら当身。同時に体を開きつつ攻撃を弾き(或いは流し)ます。しっかり練習いたしましょう。

さて。私が高校生の頃、通っていた道場に、一人のおじさんがいらっしゃいました。お医者さんでしたが、私の記憶では、御髪はもう真っ白で、練習されるというよりも、若い人の話し相手をするような感じで、気楽に道場にいらしておりました。私も、たいへんお世話になりました。

そのお医者さんが、ある日、深夜に帰宅すると、ご自宅の駐車場に、酔っ払いがいたそうです。そして、出て行ってもらおうとすると、何とその酔っ払いが、いきなり殴りかかって来たそうです。

お医者さんは、たいへん気さくでお優しい方でしたから、酔っ払いは余程、虫の居所が悪かったのでしょう。

突然の事でしたが、お医者さんは、殴りかかって来た酔っ払いを見て、「お、これは横面打ちだ!」と思ったそうです。そして、練習通りに動いたところ、当身が酔っ払いの鼻に命中し、酔っ払いは鼻血を出して戦意喪失。お巡りさんを呼んで、酔っ払いを保護してもらったそうです。

私が道場に入門し、横面打ちを初めて習った時だったと思います。お医者さんは、「これを憶えておけば、酔っ払いなんか一発だ!」と、たいへん楽しそうに話してくれました。

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